外反母趾治療

このようなお悩みありませんか？

親指のつけ根がズキッと痛み、長時間歩けない
靴を履くと親指の付け根が当たって痛い、赤く腫れる
変形が強くなってきて、見た目が気になってきた
足裏にタコ、魚の目が繰り返しできて痛む
お洒落な靴を履きたいのに、痛くて諦めるしかない
履ける靴の種類がどんどん少なくなってきた
人前で裸足になるのが恥ずかしい
整形外科でインソール、整骨院でテーピングをしても良くならない

年齢を重ねるとともに、足のトラブルは誰にでも起こりやすくなります。
しかし、原因を正しく理解すれば、痛みや変形を抑える方法は必ず見つかります。

外反母趾とは？

外反母趾とは、足の親指が小指側へ傾いて、外側に曲がり、親指の付け根が出っ張る変形のことを指します。

医学的には、親指が外側に15度以上曲がっている状態を外反母趾と定義します。

外反母趾は単なる見た目の変形ではなく、歩き方に影響を与え、足裏や踵・足首・膝・股関節・腰など全身の痛みにも関わることがあります。

また、外反母趾は基本的に進行性の疾患です。

原因を理解せずに放置すると、多くの症例で症状が徐々に悪化していきます。

では、なぜ親指が曲がり、外反母趾になってしまうのでしょうか。

次の章では、外反母趾の主な原因をわかりやすく解説していきます。

外反母趾の原因

ここでは特に大きく影響する2つの要因に絞って解説します。

不適切な靴の影響

足に合わない靴を履くことは、外反母趾の大きなリスクです。

・幅の狭い靴や、先が尖った靴

親指が圧迫され、関節に負担が集中します。ヒールや先の細いパンプスは、特に変形を進めやすくなります。

・大きめの靴

ゆるい靴は足が靴の中で動きやすく、歩くたびに親指の付け根に対し、小指側へ曲げる力がかかりやすくなります。

靴のサイズが合っていないことも外反母趾を進行させる原因になります。

・硬い素材や底の硬い靴

足の柔軟な動きを妨げ、親指の関節に負担をかけます。結果として、角度の変化や痛みが徐々に進行します。

扁平足・開帳足の影響

外反母趾の根本的な構造的原因は、足のアーチの崩れにあります。

・距骨下関節の過回内

足のアーチが崩れる根本の一つに、「距骨下関節の過回内」があります。

距骨下関節の過回内とは分かりやすく言うと、足首の中心にある骨（距骨）が内側に倒れ込むため、内側縦アーチが潰れて、土踏まずが落ちている状態です。

・扁平足から開帳足へ

距骨下関節が過回内して、内側縦アーチが潰れてくると「扁平足」となります。

扁平足の影響で、さらに横アーチも崩れ「開帳足（足指が横に広がった状態）」となります。

開帳足になると、足指が横に広がるため、歩行時に靴の圧迫が親指の付け根にかかりやすくなり、親指を小指方向へ曲げる力が加わります。

この力が外反母趾を進行させます。

・加齢、ホルモンバランス、遺伝的要因

さらに、加齢による筋力低下、閉経後のホルモンバランスの変化、そして遺伝的な骨格要素も、足のアーチを支える力を弱め、扁平足や開帳足を進行させる要因となります。

外反母趾を放置するとどうなる？

変形が進行し痛みの悪化、足裏や踵の痛みの原因になる

外反母趾は進行性の疾患です。

初期は「少し曲がっているかな？」程度でも、放っておくと角度が徐々に大きくなり、このような問題が起こります。

・親指の付け根が常に痛む
・腫れや赤みを繰り返す
・変形が酷くなり、履ける靴が殆どない
・親指が他の指に重なり、見た目が気になる
・巻き爪、タコ、内反小趾、足底腱膜炎、モートン病などの痛みの原因になる

足首・膝・股関節・腰への負担が増大する

親指でしっかり踏ん張れないため、歩行バランスが崩れやすくなります。

その結果、

・足首の痛み
・O脚が酷くなる
・変形性膝関節症の悪化
・股関節の痛み
・変形性股関節症の悪化
・慢性的な腰痛

など、全身の関節に負担が広がっていきます。

長時間歩けなくなり、外出が億劫になる

痛みのために歩く量が減ると、

・足の筋力がさらに低下
・扁平足が進行
・歩行そのものが不安定になる

という悪循環に陥りやすくなります。

外反母趾は、単なる見た目の問題ではなく、生活の質（QOL）を大きく低下させる疾患でもあります。

病院（整形外科）での一般的な治療法

一般的な病院（整形外科）や整骨院を受診すると、主に痛みを和らげるための対症療法が行われます。

テーピングやサポーター

親指の角度を戻し、足のアーチをサポートするテーピングを行うことや、足指を広げるサポーターが処方されることがあります。

当然ですが、テーピングやサポーターを外すと元の状態に戻ってしまうため、根本改善になることはありません。

インソールの処方

足のアーチをサポートし、親指の付け根にかかる負担を軽減する目的で処方されます。

ただし、アーチを正しく使えていない場合や、歩き方が乱れている場合などはインソールだけでは改善しにくいことも多いです。

また、インソールはどのような製品を使用するかによって効果が大きく変わります。

消炎鎮痛薬・湿布・注射（痛みが強い場合）

炎症が強い場合は、痛み止め・湿布・ステロイド注射が用いられることがあります。

しかし、あくまで痛みや炎症を抑えるためのもので、変形そのものを改善するものではありません。

手術療法（重度の場合）

外反母趾の角度が大きく、痛みで歩くことも難しいほど重度の場合には、手術が選択されることがあります。

しかし、手術を行っても再発の可能性があるほか、さまざまなリスクを伴うため、まずはできる限り保存療法での改善を目指すことが望ましいです。

まとめ

多くの方は、「痛いから病院へ行く → 対症療法で一時的に楽になるが、根本改善には至らない」という状態を繰り返し、痛みが長期化してしまいます。

そこで必要になるのが、外反母趾の根本原因にアプローチする方法です。

次の章では、当院で行っている評価法と治療法をご紹介します。

当院の評価方法

①FPI（Foot Posture Index）による足部評価

FPIとは、足部のアライメント（骨の配列）を多面的に評価する国際的な指標です。

この評価を行うことで、外反母趾の原因となりやすい、
「距骨（足首の中心の骨）の傾き」「アーチの低下」「かかとの傾き」「足のねじれ」
といった足部の状態を明確に把握することができます。

②外反母趾角度の測定

専用の角度計を用いて、親指の偏位角度を正確に測定します。

現在の進行度を客観的に評価し、改善の効果を確認する基準にもなります。

③歩行分析

歩行を細かく観察し、どの場面で、どのような力が働いて、外反母趾が進行しているのかを分析します。

④靴底の減り方（ソールチェック）

靴底のどの部分が摩耗しているか、踵の外側・内側どちらが多くすり減っているかを確認することで、足部のアライメントの問題や、偏った歩き方の傾向を把握できます。

⑤エコー検査

エコー検査で腫れ、炎症、変形など患部の状態を把握します。

※エコー検査は千葉中央院のみでの検査となります。

当院の治療法

①モビライゼーション（関節の動きを改善する手技）

モビライゼーションによって、距骨下関節の過回内で崩れた足部アライメントを整え、関節の動きを改善します。

また、外反母趾による痛みの軽減にも効果が期待できます。

②体外衝撃波治療

外反母趾により足底の筋や腱が緊張・拘縮している場合、体外衝撃波治療は組織を柔らかくし、血流を促進することで痛みの軽減が期待できます。

外反母趾そのものの痛みに加え、タコ、足裏・かかとの痛み、足底腱膜炎、モートン病などの併発症状にも有効です。

※体外衝撃波治療はご希望の方のみ行う施術となります。

※体外衝撃波治療は千葉中央院のみでの施術となります。

③扁平足・開帳足を改善するエクササイズ指導

外反母趾は、崩れた足のアーチが原因で起こります。

縦アーチ（扁平足）や横アーチ（開帳足）の崩れを改善するためのエクササイズを指導します。

正しい筋肉を使えるようになることで、外反母趾の根本的な改善につながります。

④姿勢と歩行を改善するマシン・マットピラティス

外反母趾は足だけの問題ではなく、身体の使い方によっても進行します。

当院ではマシンピラティスとマットピラティスの両方を取り入れています。

・マシンピラティス（個々に合わせて負荷を細かく調整可能）
・マットピラティス（ご自宅でも続けられるセルフケア）

ピラティスを通じて、不良姿勢・歩行のクセ・体幹の弱さを改善します。

※ピラティスはご希望の方にのみ行います。

⑤医療用インソールの処方

当院は距骨下関節の過回内矯正専用の医療用インソール「フォームソティックスメディカル」の認定取扱院です。（処方には資格が必要な医療用インソールです）

・距骨の過回内を矯正
・アーチ機能の回復
・歩行バランスの改善

など、足の土台を整える即効性が高く、日常生活での悪化防止に強力なサポートとなります。

※インソールのご提案は、ご希望の方にのみ行います。

⑤医療用インソールの処方

・距骨の過回内を矯正
・アーチ機能の回復
・歩行バランスの改善

など、足の土台を整える即効性が高く、日常生活での悪化防止に強力なサポートとなります。

※インソールのご提案は、ご希望の方にのみ行います。

⑥正確な足の採寸とシューズアドバイス

外反母趾は、靴の影響が非常に大きい疾患です。

足長、足幅、足囲を正確に測定し、一人ひとりの足に最適なシューズをご提案します。

「どんな靴を選べばよいか分からない…」という悩みも、根本から解消できます。

「足の構造 × 動作改善 × 環境（靴・インソール）」の3方向からアプローチできるのが当院の最大の強みです。

Q&Aよくある質問

外反母趾は本当に改善しますか？
A
症状の程度や生活習慣によって個人差はありますが、多くの方が痛みの軽減、変形の改善、進行の抑制を実感されています。
早期に治療を開始するほど、改善を感じやすい傾向があります。
どれくらいの期間で良くなりますか？
A
痛みの強さや変形の進行度によって異なりますが、1〜3ヶ月程度で効果を実感される方が多くいらっしゃいます。
初期評価でおおよその改善の見込みや期間をお伝えいたします。
どのくらいの頻度で通えばいいですか？
A
最初は週1回の通院をおすすめしております。
痛みが減少し、足裏のアーチ上がり、足裏筋が使えるようになってきたら 2週間に1回など調整していきます。
手術は絶対避けたいですが大丈夫でしょうか？
A
はい、ご安心ください。
当院では、外反母趾の根本原因に対して、
- ・足の構造（アーチの崩れ）
- ・動作改善（歩き方・立ち方）
- ・環境（靴・インソール）
の3方向から総合的にアプローチすることで、手術をできる限り回避できるよう治療を行っております。
症状の段階に合わせて、最適な治療法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
痛い施術はありますか？
A
基本的に、痛みを伴う施術は行いません。
体外衝撃波治療は刺激を感じる治療法ですが、強さは調整可能ですのでご安心ください。
※体外衝撃波治療はご希望の方のみ行う施術となります。
※体外衝撃波治療は千葉中央院のみでの施術となります。
ピラティスは運動が苦手でもできますか？
A
はい、問題ありません。
マシンピラティスは、お身体の状態に合わせて負荷やサポートを細かく調整できるため、初心者の方でも安心して取り組めます。
マットピラティス、ご自宅でも続けられる無理のないセルフケアとしておすすめです。
※ピラティスはご希望の方にのみ行います。
過去にインソールを使ったことがありますが、改善が見られませんでした。
こちらではどのようなインソールを使いますか？
A
インソールは、どのような製品を使用するかによって効果が大きく変わります。
当院では、医療用インソール「フォームソティックスメディカル」を使用しています。
過回内を矯正し、アーチを正しい位置に導く専門インソールで、取扱資格を持つ院でのみ処方できる製品です。
※インソールのご提案は、ご希望の方にのみ行います。
靴の選び方も教えてもらえますか？
A
はい、可能です。
足長・足幅・足囲を正確に測定し、一人ひとりの足に合う、具体的なおすすめシューズをご提案いたします。
病院の治療との併用はできますか？
A
はい、併用できます。
現在受けている治療内容を踏まえて、最適な計画を一緒に立てていきます。
当日必要な持ち物はありますか？
A
特に必要なものはありません。
普段よく履く靴や、痛みが出る靴をお持ちいただくと、より正確な評価やアドバイスが可能です。