【ブログ更新】変形性股関節症を手術しないで治す方法はあるのか?

1)変形性股関節症と診断されたが手術はしたくない

整形外科を受診し変形性股関節症と診断されて、

手術や人工関節という言葉を聞き不安でたまらない方は多いのではないでしょうか?

・仕事はどうしよう

・小さい子供がいるのに入院なんてできない

・スポーツは一生できないのか

・歩けなくなってしまうのだろうか

そして、

「手術しないで治る方法はあるのか?」

当然、このことが頭をよぎるでしょう。

2)「治る=痛みがなくなる」これは間違いです。

まず初めに、

変形性股関節症は基本的に進行性の疾患であることを理解しておいてください。

変形性股関節症は病態の進行度合いによって、

前期⇒初期⇒進行期⇒末期の4段階で評価し分類されます。

はっきりと申し上げて、基本的には治る疾患ではないということです。

大切なことは痛みを取り除き、病態を進行させないことです。

3)なぜ当院に変形性股関節症の方が来院されるのか?

実際に患者さんは以下のような流れで当院に来院されます。

1

股関節が痛くなり整形外科に行ってレントゲンを撮り、軟骨がすり減っているなど股関節の間が狭いことを説明され、変形性股関節症の診断を受ける

まずはリハビリで様子を見る。

治らなければ手術や人工関節の可能性も伝えられる。

2

一般的な整形外科でのリハビリの内容は、

・温熱治療で温める

・電気治療で筋肉に刺激を入れる

・臀部の筋肉、股関節周囲の筋肉を鍛える

・股関節周囲のマッサージをする

3

整形外科のリハビリに通ったが改善せず、

手術はしたくないので当院に来院される。

4)当院で変形性股関節症の痛みを治せる理由とは?

全て治せることは絶対にありません。

しかし、治せる症例もあります。

その理由は、、、

「レントゲン検査の病態と、実際の病態が一致しないことがあるからです。」

この部分を掘り下げて説明すると、

患者さんは股関節痛を訴えて整形外科に行きますから、

ドクターはレントゲン検査をして変形性股関節症の所見があれば診断、治療という流れになります。

しかし、レントゲン検査をして変形性股関節症の所見があっても、痛みの原因が股関節自体ではなく、別の場所にある症例があります。

当院で治せる変形性股関節症はこのパターンです。

このパターンは股関節だけに限ったことではなく、腰などでもよくあります。

レントゲン検査で腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症などと診断されて、当院に来院され、1回の施術で痛みがなくなることもあります。

なぜかというとレントゲン検査の診断と、実際の症状は違うからです。

1回で腰の痛みがなくなった理由は、痛みの原因が筋肉にあったからです。

5)整体でどのような症状が治せるのか?

股関節の痛みには「関節包内」と「関節包外」に分けられます。

変形性股関節症は関節包内の病態を言うのですが、

変形性股関節症と診断された場合の痛みに関しては以下の3パターンが考えられます。

・関節包内の痛み

・関節包外の痛み

・関節包内と関節包外の痛み

結論!!

・関節包内の痛みを整体で治すことは難しいです。

・関節包外の痛みは治せる可能性が高いです。

・関節包内と関節包外の場合は軽減できる可能性が高いです。

6)関節包内の痛みとは?

股関節は関節包という薄い膜に覆われています。

関節包には神経が豊富にあるため、関節包に炎症が生じると痛くなります。

関節包の炎症の原因としては

・関節軟骨の摩耗

・関節唇の損傷

・筋、腱による摩擦や牽引

などが上げられます。

これらについては別のブログで詳しく書いていますので参考にしてください。

7)関節包外の痛みとは?

関節包外の痛みとは筋肉、腱の痛みです。

変形性股関節症の診断を受けても関節包に炎症がなく、筋肉や腱の痛みであることは結構あります。

特に変形性股関節症の進行分類で前期、初期の方は多いです。

<姿勢について>

変形性股関節症の方の姿勢の特徴として、骨盤前傾位、股関節屈曲位になりやすいです。

分かりやすく言うと「反り腰」です。

この様な姿勢が長時間続くと、

腸腰筋、大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋などの股関節前面の筋が硬くなります。

<歩行について>

変形性股関節症の方の歩行の特徴として横揺れしやすくなります。

横揺れの歩行をドゥシェンヌ歩行と言います。

ドゥシェンヌ歩行があると腰臀部の側面の筋肉、腰方形筋、中殿筋、小殿筋などに負担がかかります。

これらの筋肉に対して適切にアプローチしてあげると、痛みがなくなる、又は軽減することはよくあります。

8)変形性股関節症と診断されたら

前述しましたが変形性股関節症は基本的には治る疾患ではないということです。

大切なことは痛みを取り除き、病態を進行させないことです。

もし将来的に人工関節になったとしても、人工関節の寿命は20年くらいと言われています。

そう考えると人生80~100年時代です。

できるだけ自前の関節で長く過ごせた方が良いことは明らかです。

9)最後にあきらめないでください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

伊集院鍼灸整骨院グループ代表の伊集院と申します。

関節の摩耗が酷い、関節包内の痛みも強い、病態の進行も末期だと言われている、

このような方も当ブログを読まれているかもしれません。

私はドクターではないので参考程度に聞いてください。

当院の経験談をお伝えします。

股関節の人工関節置換術についてですが、

患者様満足度は90%以上と言われています。

患者様満足度とは股関節の人工関節置換術をやってよかったと思っている患者さん割合です。

例えば膝の人工関節の患者様満足度は50%前後と言われています。

そう考えますと股関節は術後の予後が良いと言えます。

様々な文献であらゆるスポーツに復帰されている記事を見かけます。

私の院にも股関節人工関節の方で趣味のバレエを踊られている方がいらっしゃいます。

もし手術や人工関節になってしまったとしても、

趣味、スポーツ、旅行など人生を楽しんでいる方は沢山いらっしゃいます。

今回のブログが変形性股関節症で悩まれている方の参考になれば幸いです。

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