ハワイ大学解剖実習から見えてきた「ターンアウトに関わる筋肉」について

こんにちは、伊集院です。

 

ハワイ大学解剖実習から見えてきたシリーズ第2話として股関節について考えてみたいと思います。股関節と言えば「ターンアウト」ですよね!

 

ターンアウトをしている時は股関節の外旋と言う動きになります。この股関節の外旋時に作用する筋肉は2層構造になっています。

表層の筋肉である大臀筋。

深層の筋肉である外旋六筋(下双子筋、上双子筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋、梨状筋)。

 

実際にヒトの筋肉を見てみると教科書とはかなり違う印象を受けます。大臀筋に関して言うと予想以上に大きく厚みもあり、さらに大腿部外側の真ん中あたりまでしっかりと付着しています。

 

外旋六筋に関しては大臀筋に反して凄く小さいです。教科書のイメージの半分以下くらいしかありません。これはたくさんのご献体を解剖された解剖学のエキスパートに聞いてみても同じことおっしゃっていました。個人差もあまりなく小さいとのことでした。

 

ではこれらの筋肉がターンアウト(股関節の外旋)にどのように作用しているのか?

 

実際の動きに大きく影響しているのは大臀筋

股関節の小さな外旋の動きと外旋位で固定しているのが外旋六筋

 

筋肉の大きさ、厚さ、走行、起始と停止、から考えるとこうなるだろうと私は考えます。

 

理想のターンアウトは外旋六筋で股関節を固定しながら小さく外旋、そして大臀筋を使って大きく

外旋していくイメージです。

 

整体治療も大まかに臀部の筋肉として施術するのではなく、大臀筋と外旋六筋を別々に分けて施術した方がターンアウトの可動域を出すには効果的だと思います。

 

今日は股関節の外旋筋である2つの筋肉に着目しましたが、ターンアウトには全身の沢山の筋肉も作用しています。広く言えば全身繋がっていますからね。

 

ですがハワイ大学解剖実習から戻ってきて股関節のイメージが少し変わった事は事実です。よい意味で!

 

院長 伊集院

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