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バレエによる下肢の痛み、足部の痛み

目次

下肢の機能障害が起こりやすい理由

・なぜバレエでは下肢機能障害が起こりやすいのか?

・原因1 足部の過回内(オーバープロネーション)

・原因2 骨盤の後傾/過度な前傾

・原因3 体幹(腹部インナーユニット)が弱い

下肢の機能障害の治療方法

・足部の過回内(オーバープロネーション)の矯正

・骨盤の後傾/過度な前傾の矯正

・体幹(腹部インナーユニット)の強化

下肢の機能障害症状別の説明

下肢の機能障害が起こりやすい理由

なぜバレエで下肢機能障害が起こりやすいのか?

 

バレエは足裏、踵、足趾、足首、アキレス腱、膝関節、股関節など下肢の機能障害を多く発症します。

 

その原因を海外の最新のエビデンスと私の考察との両方の観点から分かりやすく解説していきたいと思います。

 

バレエでは足関節底屈位(つま先立ち)が非常に多くなります。当然のことですが足関節は背屈位(通常の立位)で安定する構造となります。

 

つま先立ちでは足関節が安定しない構造なのですが、バレエではつま先立ちで安定させ保持しなければいけないという特殊な能力を必要とされます。

 

その結果、必然的に足部周辺の筋肉や軟部組織がオーバーユース(使い過ぎ)になってしまい様々な下肢の機能障害を引き起こしてしまいます。

 

 

下肢の機能障害が起こりやすい原因1

足部の過回内(オーバープロネーション)

 

 

足部の過回内(オーバープロネーション)とは足を後ろ側から見てみると、踵が外を向いて内側縦アーチ(土踏まず)が潰れてしまい、指先が外を向いてしまう状態です。

日本人の7割以上が過回内だというデータもあります。

 

バレエをされている方は無理にアンディオールをしようとするので、足先と股関節の向きが合わなくなることが多くなるため過回内が一般の方と比べると多くなります。

 

過回内の足だとそうではない足と比べて膝下の筋肉、足首回りの筋肉や軟部組織がオーバーユース(使い過ぎ)になりやすくなってしまいます。

 

更には膝を屈曲する際にニーイン(膝が内側へ倒れこむ)の状態になりますので、股関節周りの筋肉もオーバーユース(使い過ぎ)になりやすくなってきます。

 

ですから足部の過回内の方はオーバーユース(使い過ぎ)になりやすく下肢の機能障害が起こりやすい傾向にあると言えます。

 

 

下肢の機能障害が起こりやすい原因2

骨盤の後傾/過度な前傾

 

 

骨盤が前傾傾向の方は大腿直筋(太ももの前側の筋肉)が緊張傾向にあり、重心が前方へ移動しやすいので、ふくらはぎ、アキレス腱、足裏の筋が緊張しやすくなります。

 

骨盤が後傾傾向の方はハムストリング(太ももの後側の筋肉)が緊張傾向にあり、重心が後方へ移動しやすいので、前脛骨筋、長母指伸筋などスネの前の筋肉が緊張しやすくなります。

 

重心は仙骨(骨盤の中心の骨)のやや前方にあることが理想的で、骨盤の傾きから重心が前後に大きく移動していますと膝下の筋肉、足関節周囲の筋肉や軟部組織がオーバーユース(使い過ぎ)になりやすく下肢の機能障害が起こりやすい傾向にあると言えます。

 

 

下肢の機能障害が起こりやすい原因3

体幹(腹部インナーユニット)が弱い

 

 

腹部インナーユニットとは腹横筋、横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋などのお腹周りのインナーマッスルのことを言います。

 

腹部インナーユニットの役割は体幹の安定と保持になります。ではなぜバレエによる下肢機能障害が腹部インナーユニットの低下と関係があるのかを考察します。

 

バレエではつま先立ちで安定させ保持しなければいけないという特殊な能力を必要とされるため「お腹を引き上げる」という表現がよく使われます。

 

結論から言いますとお腹を引き上げることで腹部インナーユニットが働き体幹が安定します。その結果身体のブレが無くなりますので足部への負担が減少します。

 

逆に腹部インナーユニットが弱く体幹が安定しない方は、身体のブレが大きくなりますので足部の筋肉がそのブレを補正しようと働きすぎてしまいオーバーユース(使い過ぎ)になりやすく下肢の機能障害が起こりやすい傾向にあると言えます。

 

下肢の機能障害の治療方法

足部の過回内(オーバープロネーション)の矯正

 

<手技による足部のアライメント調整>

 

全身の骨が206個あるのに対して足首から下に両足で52個の骨があり、身体の約1/4が足首から下に集中していることになります。

 

なぜ沢山の骨が足首から下にあるのかというと体重が地面に接する際の衝撃をやわらげるクッションの作用があるからです。

 

足首から下は片足26個の骨で構成されておりその骨と骨との間では関節が成されています。その関節のアライメント(骨の整列)が崩れるとクッションの作用が低下してしまい足の障害に繋がりやすくなってしまいます。

 

ですから手技療法により関節のアライメントを調整することは有効だと考えます。

 

 

<インソールによる足部のアライメント調整>

 

足部の過回内(オーバープロネーション)をインソール(靴の中敷き)で矯正することができます。

矯正用のインソールを日常生活やスポーツをしているときに使うことで下肢の筋肉が正しく使われるので障害の出ている筋肉のオーバーユース(使い過ぎ)を防ぐことができます。

 

<物理療法>

 

マッサージ療法、鍼治療、超音波、体外衝撃波、拡散型圧力波、近赤外線治療などは疼痛緩和、筋緊張緩和、炎症緩和、血液循環の改善などが期待できます。

 

骨盤の後傾/過度な前傾

 

整体手技による骨盤矯正や股関節矯正。

 

マッサージや鍼治療、電気治療による骨盤周囲筋の緊張緩和を行うことで骨盤の後傾又は過度な前傾を改善することができます。

 

体幹(腹部インナーユニット)の強化

 

柔軟性が高くても体幹(腹部インナーユニット)が弱いとケガに繋がりやすいです。

 

そして体幹が安定してくると肩関節や股関節の可動域が上がりパフォーマンスアップに繋がってきますので体幹トレーニングを行うことをお勧めします。

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